乳幼児期にスマホやタブレットを使わせることについて

私達子どもねっと会議所が活動を始めた2007年。子どものネット利用と言えばパソコンが中心。パソコンはリビングに置き、子どもの使い方に気をつけましょうで済んでいた・・・今思えばいい時代でした。

たった5、6年しか経っていないのに、子どもがネットに触れる機器はパソコン、携帯、スマホ、タブレット、ipod touch等の音楽プレーヤー、ゲーム機、テレビetc.と増えました。これからも新しい機器が出現するでしょう。
Wi-Fiの普及で外出先で簡単にネットに繋げるという便利な世界は、保護者にとっては子どもの利用状況をより把握しにくくなったという側面を持ちます。

特に着目したいのは乳幼児でも使えるようなタブレット端末が発売されたり、知育アプリが充実してきたことです。
「赤ちゃんがよだれをたらしても大丈夫!」というiPhoneケースが発売されているぐらいですから、今まで【青少年】のネット利用と銘打った取り組みは対象年齢の引き下げを余儀なくされるでしょう。

こうなってくると「若い親はスマートフォンやタブレットに子守りをさせている」と批判的なご意見が出るのは自然な流れ。
私が乳幼児の子育てをしている時代だって「テレビ・ビデオに子守りをさせる親はけしからん!」と言われていたのですから。

私は立派な親ではないので、家事が忙しい時に何度もアンパンマン等のビデオのお世話になりました。ビデオに子守りをさせていたと言われればすみませんと頭を下げるしかありません。
でも頭のどこかにそれが子守りの「主」であってはいけないとブレーキをかけていたつもりです。

ちゃんと節度を持って使わせているのに「スマホに子守りをさせるダメ親」と十把一絡げに烙印を押され、腹立たしく思う親御さんもいるでしょう。
今後も様々なネット接続機器、サービス、アプリが出てきます。そしてそれを子どもに使わせる事の是非が論じられる。
インターネットは一般家庭でごく当たり前に使うようになっての歴史が浅いので、様々な研究が行われていてもまだ仮説の段階。子どもの成長にどのような影響を及ぼすか明確な結論が出ているものは少ないのが現状です。
ということは、我々親はネットサービスで子どもの成長を見込める事もあるし、子どもの成長を阻む事もあると両方の可能性を視野に入れておかなくてはいけないのです。

最近「親のスマホを貸していたら知らない間にアダルト動画を見ていた」という話しをよく聞きます。インターネットは双方向のメディアなので、閲覧だけではなく、ある程度の年齢になれば発言するようになります。
社会のルールや法律を知らない子どもがそれを破った時、子どもだから許されるわけではありません。一度の失敗が子どもの将来を狂わせる事態にもなりかねません。フィルタリングやペアレンタルコントロール機能を設定して、子どもの成長に見合った範囲で使わせる工夫は必要だと思います。

親はこれからのネット時代を生きる子どもを育てる時、過度に怖がらず、でも謙虚に。多様な意見を聞き入れながら、我が子にどう使わせるか考えていかないといけないのでしょうね。
難しくもありますが、後ろ向きになることはないと思います。子どもの可能性を広げる為に賢く見守る方法を見出していきましょう。

Yahoo!きっずに「きっずぷち」という小学校入学前のお子様向けのコンテンツがあるのをご存知ですか?
そこに「親子のあんしんネット利用ガイド」というコンテンツがあります。特に「専門家から保護者のみなさまへ」という相模女子大学 七海陽先生からのメッセージは乳幼児を育てる親御さんに、またもうその年齢を過ぎた子どもを持つ親御さんにも読んで欲しいメッセージです。
きっと何かのヒントになると思います。


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