大学生の娘さんを持つお父様から聞いた話しです。
娘さんは高校の時までガラケー。大学生になっても夜は自らリビングでスマホの充電をするし、不自由にも思ってなさそうだとか。
「正直、もう自分の責任で使ってもいいと思うんですけどね」とお父様は笑いながら言います。
我々多くの親の心配事は「スマホを使い出したら四六時中、夜も離さない。何やってるかわからない」です。
先のお父様の言葉を「なんとも贅沢な悩みだなぁ」と思いながら聞いていた私ですが、その先を聞いて合点がいくものがありました。
お父様は娘さんが高校生の時も、大学生になった今も、必ず最寄り駅まで迎えに行っているとのこと(その方は決して時間に余裕のあるお仕事ではありません)
「娘は友達がいっぱいいるんですよ。自分もある程度娘の友達を知っていますしね」とおっしゃいます。送り迎え以外ににも、親子で色んなお話しをされているんでしょう。
高校生でガラケー、しかも女子。疎外感を感じたんじゃないかという私の心配は杞憂に終わりました。どうやら娘さんはリア充。学生生活を謳歌しているようです。
”リアルな生活が充実している子は、ネットと適度に距離を置いてつきあうことができる”
私達が色々な子どもを見て、そして親御さんと話しをしていて常に感じていることです。
「子育てって積み重ねですよね。例えば難しい時期になって急に親の言うことを聞かせようとしてもうまくいきませんもんね」と私が言うと、お父様もうなずかれました。
お伝えしたいのは、毎日送り迎えをしろなんてことではありません(笑)
私達親も生活を支える為に、100%子ども優先にはできないことがあります。
でも、日ごろの生活の中で子どもの様子を見る、何を考えているか理解しようとする、会話の中で親の考えやあなたを応援しているというメッセージを伝えることを重ねていけば、子どもがスマホをのぞいていても過剰な不安に苛まれるようなことは軽減されるのではないでしょうか。