子どもと話し合うルールづくり

ある保護者向け学習会でルール作りの話しをしていた時、あるお母さんからこんな声が聞かれました。

「仕事が終わり帰宅して3人の子どもを夜9時に寝かせるのは至難の業。うまくいかず自分もストレスが溜まる。それで今は9時半という約束にしている。ゲームは1日30分と言ったが子どもが40分で納得したので今のところそのルールでやっている」というお話しです。

皆さんだったら、このお母さんにどのような声をかけますか?子どもの言いなりと非難しますか?

私も子育てをした身として、その理想と現実のギャップの大きさ、うまくいかないジレンマ、ストレスは想像に難くなく、同意でうなずいていました。

9時の理想が9時半になろうが、30分が40分になろうが、それで子どもも納得してお互いの心の平和が保たれているのならば、その妥協はありだと思うのです。
もちろんどこまで妥協をするかが問題で、朝起きれないとか午前中学校でボーっとしている等が見られればまた見直しが必要でしょうが。

それよりこのお母さんの上手なところは、子どもと話し合って時間を決めているところだとお伝えしました。
一方的に決めつけるだけでは子どももやらされている感が出てくる。子どもの意見も取り入れたからこそ子どもも受け入れやすいルールを作り運用できている。それは素晴らしいことだと思うのです。

このお母さんの話しを聞いてアイデアを思いつきました。子どもが抵抗を示すことを想定した上で、厳し目のルールを提案することから始める作戦。

話し合いの結果じゃっかん緩め、妥協したことにして落ち着かせる。姑息ですか?笑

ルールは作ることがゴールではなく、決めたルールを守ろうとする態度を身に着けさせ、生活習慣や時間の使い方を考えたり、良い使い方に結びつけることがねらいです。
はなから守れないルールは意味がありませんよね。我が家のルール、楽しみながらお子さんと話し合ってみてください。