もしものシミュレーション教育【わが子がネットトラブルにあったら】

先日保護者向け講演でお邪魔した中学校で、講演後ご参加の皆様としゃべり場的な懇談会の時間を持ちました。

あるお母様のご意見にとても共感したのでご紹介させて頂きます。

 

「うちは小さい頃から『もしも・・・だったらどうする?』の話しをよくする。子どもが小さい頃は『学校の帰りに知らない人から声をかけられたらどうする?』のような設定だったが、今は『もしも地震などの災害にあったら』や『もしも友達に勝手にネット上に写真を公開されたらどうする?』『もしもSNSで友達とケンカになったらどうする?』等、ネットトラブルを想定した話しも加わった」と。

そのお母様はおっしゃっていました。「ネットのこととなると私も正解がわからない。でも、使うからにはトラブルがあるはず。その時に慌てる前に、子どもに考えさせたい」と。

 

そうなんです。ネットトラブルってその時その時で対処が違いますし、関わっている友達との関係によっても変わります。一概に”これが正解”を示すのは難しいです。

でもこの『もしものシミュレーション教育』で生まれる効果は、①トラブル遭遇時に対応できる心のクッションを作っておく。②親の価値観を伝えることができる。ということだと思います。

 

子ども達のSNS上でのトラブルを見ていると、言葉や感情の行き違い・・・。本当に些細な事がきっかけで友人関係を破綻させたり、悩んで傷つきクラスに入れない、学校に行けないということが起きています。

あらかじめトラブルをシミュレーションしておけば、「ネット上の会話って負の感情が大きくなりやすいよね」とか、「そういう時はいつまでもLINEやメールで関係を修復しようとせず、顔を合わせて話し合ったほうがいいんじゃない?」とアドバイスしておくことができます。

保護者だって様々な人間関係を経験しているのですから、ネットの事に限らずトラブル時の修復方法は色んな知恵をもっているでしょう。

『もしも・・・』を話し合うことで、「何かあったらお父さん、お母さんも一緒に考えるからね」という姿勢を示すこともできます。

 

その時のしゃべり場で保護者の皆さんが一致していたのは、「親元を離れた時にネットトラブルに遭っても自分で解決できる力を持っておいて欲しい」という声でした。

本当にそうですよね。

もちろんトラブルはない方が良い。でもトラブルを経験することで対処法を学ぶこともあります。親元にいるうちに、小さなトラブルを経験しておく、もしくは想定して考えるというのは大切だと思いました。皆さんの前向きでしっかりしたお考えに、私も勉強させられ心強さを感じることができました。

あ、そうそう。皆さんおっしゃっていましたよ。「中学生になったらちっとも言うことを聞かない」って(笑)

それも成長の過程ですが、親はもどかしいですよね。
しゃべり場では、ゲームやipodtouchを手放さない子どもにこんな手段で対抗した!とおもしろ話も紹介されてましたので、また別の機会にご紹介しますね。

皆さんも周りの保護者同士でこんな話題取り上げてみませんか?
意外なアイデアが出てくるかもしれませんよ(^O^)


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