青少年のネット問題を当事者の高校生が自ら考え、社会に提言をする高校生ICTカンファレンスが今日、福岡で初開催されました。
高校生ICTカンファレンスについての詳細はこちらでご確認ください。
http://www.good-net.jp/ict-conference/2015/
県内10の高校から生徒が集まり、各校の生徒ごちゃまぜに6グループを作りました。初対面の同年代の子と熟議をする、どんな話しの流れになるのか最初は緊張の面持ちでしたが、さすが博多っ子!あっという間に打ち解けざっくばらんな雰囲気でスタートです。
今年は全国9ヶ所で開催されていますがテーマは共通。「言いたい!イマドキのネットのルール&マナー!!~高校生のボクたちだから~」です。
まず今自分たちの身の回りで起きている問題を整理し、その上で大人が決めたルール(時間制限や学校持ち込み禁止、親から言われている事など)をどう感じているか意見を出しあいます。
耳が痛い話しが多かったですね。予想通り大人が決めたルールを彼ら彼女らは納得していないし、それなりの主張があります。
大人も子ども以上にスマホに夢中になったり、モラルを問われるような使い方をしている場面がありますよね。子どもはしっかり見ているんです。
「大人が本当の見本として生活することで、子どもは自発的に行動するようになるのだ」とバシッと言われてしまいました^^;
大人に批判的な意見が出るのは想定内です。その中から大人を超えるほどカッコイイ使い方をしてやるぞ!という気概が生まれることを期待してのことです。
その後自分たちが考える青少年のネットルールやマナーを作ります。
意見をまとめ、Powerpointでスライドを作り、大勢の大人の前でグループごとにプレゼンしてもらいました。
これだけのことをたった2時間半でやってのけしまったのです。恐るべし高校生。
発表の内容もレベルが高かったと賛辞の嵐でした。
我々大人が子どものネットトラブルを減らそう、なくそうとする為に動くのは、大人がルールを決めチラシを配り、ポスターを貼ったり幟を立てて終わりではありません。
当事者の青少年が「なぜルールが必要なのか」「自分のために、ひいては社会全体の為にどういう使い方をしていくべきなのだろう」と考えさせる【場作りをする】次のステップが必要です。
こんな意見も出ていましたね。「自分の子どもには中3まで使わせない」って。
ほらほら、親の心配も理解してるんですよ(笑)
高校生ってすっごく大人でどこかしら子どもっぽく、その混在しているさまがたまらなく可愛かったです。
プレゼンの結果代表校が投票で選出され、福岡の生徒1名が11月に東京で行われる代表者会議に参加します。全国各地から集まった代表者の中でも臆することなく、熟議を楽しんできてほしいと思います。