適切なインターネットやゲームの使い方には、家庭でのルール作りが重要と言われています。
ただルールって、親が考えたものを子どもに言い渡すだけでは浸透しにくいんですよね。
様々の調査の「家庭のルールはありますか」という質問では、保護者があると答えた数字より、子どもの数字の方が必ず低く出ます。
親はルールを作ったつもり。でも子どもはどこ吹く風♪な、お気楽メロディが聞こえてきそうです。
今は中高生に生徒自らこの問題を考えさせ、生徒発信のルールを作り、学校や地域で共有する取り組みが増えてきましたが、実は小学生だって負けていないんですよ。
私共は小学生向けに情報モラル授業をさせてもらう時、最後に「インターネットやゲームをもっとよりよく使うためにはどうしたらいいかな」とお題を出し、アイデアを発表してもらいます。
まず長時間利用をしない為の意見は多く出ます。
- 一日にしていい時間を決める
- 週に〇時間していいと決める
- 夜〇時までにはやめる
- 月~木はゲームをしないで、金~日は時間を決めてする
- アラームやタイマーを使う
ゲームやネットばかりにならないように、他の遊びや生活習慣を大切にしようという意見も出ます。
- ゲームをした分、体を動かすことをする
- やるべきことをすませてからする
- 勉強した時間だけゲームをしてよい(ゲーム貯金)
- お手伝いをしたらごぼうびに使っていいことにする
有害サイトを開いてしまった時などに大人に対応を聞けるようにとか、自分だけでルールを守るのは難しいと思い、家族に協力をしてもらいたいという意見も出ます。
- 家の人がいるところでする
- 家の人と相談しながら使い、あやしいサイトは開かない
- ルールを守らないと1か月没収
- ルールをやぶったら家の人に怒られる
- 寝る時は家の人の前に置く
そして、自分たちの力や意識で適正利用をしようという意欲も声になります。
- やりすぎそうになったら、違うことに目を向ける
- 睡眠をとることが大事なので夜遅くまでしない
- 自分で意識してやめる
- 友だちと注意しあう
これ3年生以上で出たアイデアです。立派でしょう?考える力をしっかり持っています。
親がルールを作るのは低学年までかな。
中学年以上は、まずは子どもに考えさせること。時には「いいことを言わなきゃ」と、勢いで守れそうもないルールを出すこともありますが(例えばテストで100点とったら〇分使っていい」など)、守りづらいルールを決めても意味がありません。その時は大人がうまく導いてあげてください。
そして子どもがルールを考られるように、前もって仕掛けづくりをすることも大切です。
普段から、ゲームやネットのいいところ、悪いところを話したり、ネットが原因でトラブルや事件になった報道があれば、それをテーマに親子で話し合ってみると、親の考え、子どもの考えを把握しやすいです。
「ゲームばかりして時間のムダでしょ!」というだけでは、なかなか子どもに伝わらないですしね。
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