ゲームに興じる子どもが悪いのか(子どもの放課後)

先程朝の情報番組で子どもの放課後の過ごし方、小1の壁、学童保育の不足をテーマにしていました。

とあるお母さんの話しが例に出されていました。

小学生の子どもが家でゲームばかりしているので「外で遊びなさい!」と出すと、回りの公園は「野球、サッカー禁止」と立て看板が立てられている。

では、家に友達を呼んで遊ばせようとすると、来るわ来るわ8人の子どもが集まったそうです。

子どもが集まって静かなはずがありません。おやつを欲しがる子どももいる。
お母さんはそれでも頑張っていましたが、お友達の親御さんに「持ち回りで 家で遊ばせられないか」と提案します。 しかし、色んな事情で断られたそうです。
ついにはお母さんが体調を崩し、お友達を呼ぶことを禁止したところ、どうなったか。
子ども達は公園に集まり、ゲームをして遊ぶようになった・・・というお話しです。

私自身も、今は子どもが高校生になりましたが、小学生時代は同じような悩みを抱えました。
子どもが3歳までは育児に専念しましたが、幼稚園に入るタイミングで保育園を選択し社会復帰。
しかし、小学校に上がる際、夏休み等の長期休暇の事や、放課後自由にお友達と遊ばせてあげたいと思い、家でできる仕事にシフトしました。

しかし、自由に遊ばせるということが実は難しいのだという現実を目の当たりにします。

まずは子どもだけで外に出す不安。福岡県警から送られてくる不審者情報メールを受信していると、近辺でも毎日のように子どもへの声かけや変質者出没の事件が起きているのがわかります。
それでも公園で遊ぶように出すと前述の通り、ボール遊び禁止。元気な小学生男子にはつらい話しです。
学校の校庭は、校区の端に住んでいる事もあり、放課後行っても少しの時間しか遊べず、スポーツチームが貸切の日もあります。
マンションで遊ばせると苦情の張り紙をされてしまいます。
八方塞がりでした。

『子どもにゲームばかりさせて親は何をしているんだ、なっとらん!』とお叱りの声を聞くこともありますが、放任しているわけではなく、そんな事情で目をつぶっている親もいる事を知って欲しいと思っていました。

ワークライフバランスという言葉が流行のようにもてはやされていますが、子育てをしながら仕事を続けるには幾多の壁と苦悩を乗り越えなくてはいけません。
共働きをしなければ生活が成り立たない。独身時代からキャリアを積み、長いスパンで仕事を継続することを考えている。事情はそれぞれでしょうが、だからと言って、子育てを他人任せにしたいわけではない。子どもをないがしろにしたいわけでもないのです。

できる範囲で、できる以上に無理をして子育てをしている親はたくさんいます。
ゲーム、携帯、スマホ・・・子どもが大いに興味を持つこれらとどうやってつきあわせれば良いか、親の私達だって迷っているのです。こうすれば100%OK!という正解がないだけに。

デジタル機器に囲まれて育っている子ども達を育てるのは本当に難しい時代です。
親だけを責めても、子どもだけを責めても問題は解決しません。
社会全体で、今の時代の子育てを、子育てしやすい環境づくりを考えていかなければいけないと思っています。


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