子育てほど難しく親の思い通りに行かないというのは、私自身日々痛感していますが、中でも子どものネット利用はアナログ世代の親にとって頭を抱える大きな問題です。
その原因として
1.自分が子ども時代にネットを使った経験がない。
2.子どもの方がネットに対する知識が豊富である。
3.親自身「今時のネット事情についていっていない。機械ものが苦手」というコンプレックスを抱いている。
などが挙げられるでしょうか。
あ、もうひとつありますね。子どもがネットを盛んに使うようになる頃、思春期に突入しちゃうんです。この前まで「おかあさ~ん」と甘えていた子が急に口数少なくなったりする、あの思春期です。
一般的な家庭のしつけや教育はあらかたうまくいっている家庭でも、ネットのこととなると思春期の子どもとコーネンキ(←私のことです)の親は急に冷静でいられなくなり、キィィィと牙をむきあいバトってしまうんです。
だってしょうがないでしょ?私達親はネットの経験が少ないだけに、子どもの主張に対して「ここまでは許していい、ここは厳しくすべきだ」という物差しを持ってないんですもの。
持っていたとしてもそれは非常にゆらぎやすい物差しなんです。子どもに強く言われるとそっちの方が正しいような気もしてくるし、「うちだけよ!こんなに厳しいの!」なんて言われると「そ、そうなの???」と腰が引けちゃうのは仕方がないんです。
ジェネレーションギャップという言葉で済ませたくはありませんが、ネット世代の子育てというのは想像以上に難しいもんなんです。
だからと言ってネットいじめや出会い系被害、依存、課金トラブル・・・決して対岸の火事ではありません。いつ我が子にも降り掛かってくるかわからない。目を背けるわけにはいかないのが今のネット社会です。
そこで、今まで私の回りで見聞きした事、そして私自身のことも含め、家庭の現状を考えるというのを数回に分けて書いてみようと思います。
これはネットの危険性ばかりを唱え、フィルタリングをしましょう、家庭でルールを作りましょう、親はこうあるべきだ、親がもっと管理しなければいけないと正論ばかりをつきつける従来の保護者啓発に疑問を投げかける意味もあります。
事件は会議室で起こっているんじゃない!家庭で起こっているんだぞーー。