寝る直前までケータイ・スマホを離さない~子どものネット利用 親子バトルの現場を考える【2】

家庭でのルールづくりで必須と言われる「子ども部屋にケータイやスマホ、ネット接続機器を持ち込ませない。夜はリビングで充電」。
パソコンは家族共用の場合が多いでしょうからそう心配はないのですが、ケータイ、スマホは契約当初これを約束事として了承させていたにも関わらず徐々に崩れてくるんですよね。

こんな調査があります。
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リクルート進学総研 高校生価値意識調査2012
【パソコン、携帯電話・スマートフォンの利用シーン】
★パソコン
第1位落ち着いてから布団ベッドに入るまで69.9%
第2位帰宅直後41.8%
第3位帰宅時23.7%
★携帯電話・スマートフォン
第1位帰宅時60.3%
第2位落ち着いてから布団ベッドに入るまで57.5%
第3位布団ベッドに入ってから寝るまで56.7%
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ケータイ、スマホを寝る直前まで使っている子が56.7%・・・。実際にはもっと多いかも知れません。

なぜ食い止められないか。
子どもは親の落とし所を知ってるんですよ。親を説き伏せる主張3例。

1.アラーム機能を目覚ましに使う。
私もスマホに起こしてもらっているので大きな事は言えませんが、子どもには家中の目覚まし時計をかき集めてドドーンと渡し、「これで起きなさい」と押し付ける・・・で回避できそう。

2.勉強に使う。
勉強を盾にするなんて子どもも姑息ですよね~(言い方悪くてごめんなさい)。
それで一分一秒でも勉強してくれるならと思ってしまうのが親心。しかも学習アプリとかたくさんあるみたいだし、今の子どもはみんなこうやって勉強してんだろう・・・と譲歩してしまう。

でもケータイやスマホがないと本当に勉強できないと思います?
子ども部屋に監視カメラをつけて見てみたら勉強に使う5%、ゲームやメールやチャットに使うが95%だったりしそうな感じも。

3.部活の連絡が遅い時間に入る。翌朝の試合の集合時間などの連絡があるので、持っていないと困る。
実際これで譲歩してしまったという親御さんは多いんです。
ある保護者講座のグループワークでこの問題が出て、「電話だってしていい常識的な時間というものがある。メールだって同じ。もし遅い時間に部活の連絡があったとしても集合時間が朝の4時、5時ということはないんだから、想定できる集合時間より早く起きて確認させるべきだ」というご意見も出ました。
ごもっともです。それで子どもが納得しているならそれがいい。
でも親ってこんな感じじゃないですか?
「万が一連絡を見損なってうちの子だけ試合に行けなかった、頑張って勝ち取ったレギュラーから外されたなんてことになったら可哀想。それで子どもから恨まれるのも嫌。それでなくとも部活や高校生になったら朝課外もあって睡眠時間短いんだから少しでも寝かせてあげたいし・・・」

わかります。わかります。

でも、この問題ってうちの子だけに正しい行動を求めるのではどこかで無理が出てくると思うんです。「みーんな子ども部屋持ち込みOKなのに」と子ども側の不満が出てくる。

冷静に考えてみたら、夜遅くの連絡ってきっとどこの家庭でも困ってるんじゃないですかね?
ここはうちの子だけじゃなく、部活動全体で考える必要がありそう。
例えば保護者会で「うちはケータイを使うのは( )時までと決めていますが、皆さんのご家庭ではどうですか?」と投げかけてみる。
もちろんお忙しい先生方や保護者役員の皆様が遅い時間にしか連絡ができないという事情も配慮しつつ、「できるだけ連絡は夜 ( ) 時までにしませんか?」とやんわり空気づくりをする。

もちろん子ども側からそんな意見が出て、部の決まりごとが作れれば最良ですよね。しっかり睡眠取っていたほうが試合でもいい結果が出るに違いないのですから。


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