LINEにふり回される子どもたち

LINEの流行すごいですね。子どもの間でも進級進学して新しい友達との会話が「LINEしてる?」に始まり、途端にいくつものグループが作られ、その中で大量の会話が交わされるそうです。
余裕で楽しめている子はいいのでしょうが、新しい生活にまごまごしている子どもにとってはLINEもチェックしなきゃならないし実は苦痛になっていることも。
しかし、友達関係を保つ為に抜けるわけにはいかないんです。

今や小学生の間でもLINEの中でのいじめや誹謗中傷が問題になっており、またLINEのIDを交換して見知らぬ人と出会い犯罪に巻き込まれる事案も起きています。

保護者や学校からは「LINEの危険性、安全な使い方を教えて欲しい」という声が聞かれます。
でも冷静に考えてみると・・・。

今まで子どものネット社会で色んな流行がありました。学校裏サイト、プロフ、モバゲー、GREE、アメーバピグ、そして今はLINEを代表格とする無料通話アプリ。
子どもが集まる場には必ずトラブルと犯罪がつきまといます。

今LINEが流行っているからと言ってその安全な使い方を学んでも対処療法でしかないと思うのです。
子ども自身がネット社会の仕組みの理解、バーチャルな場でのコミュニケーション能力、危険に対する嗅覚等を持ち合わせなければ新しいサービスが流行するたびにトラブルや事件が起きてしまいます。

とは言え子どもは子どもです。数年や十数年しか生きていない子ども達にネットを安全に使う為に急にこれらを習得しろと言っても無理な話し。
特に昨今乳幼児がタブレット端末で使える知育アプリもすごい勢いで増えている状況を考えると、やはり見守る親側に危機意識や安全利用についての対応能力が求められます。

子どもがやってみたいというサービスはまず親が使ってみたほうがいい。
デジタルコンプレックスを持つ親世代には厳しい話しかもしれませんが、所詮人が作り、人が操っているものだと腹をくくって見つめてください。
子どもがどこでつまずきそうか、どこに危険が潜んでいそうか、逆にどんなメリットがありそうか、徐々に見えてくると思います。

以前よりは青少年の安全なネット利用について、行政、企業、学校教育の対応も徐々にではありますがスピードアップしてきました。
今後どんなサービスが流行ろうともネット社会を生き抜いていける子どもを育てる為に、みんなで力を出しあいましょう。


2 thoughts on “LINEにふり回される子どもたち

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