保護者視点で考える子どものLINEトラブル1

ここのところ連日子ども達のネットトラブルはLINE絡みばかりです。
LINEは危険なサービスなのでしょうか。

今までネットいじめ、誹謗中傷、出会い系被害、課金トラブル等の温床となったプロフやオンラインゲームの運営会社は、子どものトラブルが半端無く起きて社会的問題になると、やっと重い腰を上げながら「青少年の安全な利用のためにこういう施策を取ります」と言ってきた印象でした。後手後手な感じ。

それに比べLINEを運営しているLINE(株)はサービス開始まもなくから青少年の安全なネット利用に配慮した視点でシステム作りをし、今もその視点を失わずバージョンアップを重ねている印象を受けています。※参考)LINE安心安全ガイド

しかし流行すればするほどLINEの中でのトラブルが起きてきました。
運営側がどんな手立てを取ろうと抜け道はあり、使う側の活用能力にもよります。
どんな機器やネットサービスでもマニュアル無しに感覚で使いこなしてしまうデジタルネイティブも、中身はやはり子どもなんです。
コミュニケーション能力も未熟、自分が起こした行動がどんな波紋を巻き起こすか、社会の仕組みも知らなければ想像力もないのです。

そこで、今子ども達がLINEのどこでつまづいているのかを考えてみたいと思います。

【グループトーク・グループボード】
LINEの魅力は複数人でリアルタイムにチャットができるグループを作れることでしょう。
先日の記事「LINEにふり回される子どもたち」にも書いたように、いくつかのグループに誘われればスマホの画面にはメッセージが流れっぱなし。ついて行くのに必死。苦痛に思っている子もいますが、友達関係がそこで成立しているので抜けるわけにはいきません。

自分が見ていない間にどんな会話があっているのか気になり、布団の中まで持ち込む。ついつい夜中まで。
当然朝はすっきり起きられないし、学校に行ってもボーっとしてしまう。勉強にも集中できず夜を迎えます。そしてLINE。

それだけ頑張ってLINEにしがみついても「グループから外された(除け者にされた)」「悪口を言われた」と揉める、「友達が特定の子の悪口を言っているのを見たくもないのに見てしまう」と苦しむ原因になっています。

こうなると「自分が知らないグループが出来上がっていて悪口を言われているのではないか」と疑心暗鬼になり、怯えながら毎日スマホを見つめている子がいてもおかしくないでしょう。

次回は【おせっかいな既読】について考えてみようと思います。

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4 thoughts on “保護者視点で考える子どものLINEトラブル1

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