ICTが高齢者と子どもを結ぶ

大げさなタイトルをつけてしまいましたが、我が家のちょっとした話しです。

近くに住んでいる主人の母はデジタル系の機械にめっぽう弱い人です。当然ですよね、70代ですから。

母の携帯を鳴らしても、まともに出てくれたのは数えるほど。身につけていないのですから気が付きません。

そんな母は韓流スターの大ファンです。部屋を覗くと女子高生みたいにポスターを貼りめぐらせています。
以前ipodを誕生日にプレゼントしてからは、台所仕事をする時も音楽を聴いているようです。もちろん韓流の。

当然パソコンの扱い方は知りません。充電はipod専用の充電器を使っています。
ただ、曲をインポートする時が困るんですよね。

そんな時、うちの息子に連絡が来ます。「CD入れてくれんね?」と。
息子が新しいアルバムをipodに入れてやると、とてもとても喜びます。時にはお小遣いも渡しているようです。

私は家の手伝いをしたりとか、成績が上がったとかでお小遣いをあげたことはないのですが、おばあちゃんの気持ちです。私も黙認しています。
主人は「おまえ、またおばあちゃんのアルバイトしよーと?」と言って、息子をからかっています。

最近母は友達の分のipodまで預かってくるようになりました。お友達は近くに子どもさんやお孫さんがいなくて、入れてあげる人がいないみたいです。
「うちの孫がしてくれるから!」と自慢げに預かってきているのでしょう。

この前は地デジTVに買い替えて、録画(もちろん韓流ドラマです)の仕方を教えてと息子に言っていました。
小さい頃から可愛がってもらっているので、息子も全然嫌がることなく、ゆっくりゆっくり教えていたようです。
テレビにおばあちゃんのお気に入りの韓流スターが出ていたら、息子の方から「今、テレビに出てるよ!」と電話をしています。

そんなやり取りを私は微笑ましく思っています。デジタルデバイドを家族の思いやりで埋めていくその様子を。

遠方に住む子どもさんやお孫さんとスカイプでビデオ通話をしているご家庭もあるでしょう。
おじいちゃん、おばあちゃんがスカイプを使えるようになるには、家族のフォローがあったはずです。

ITがICTと呼ばれる事が多くなったように、そこにはコミュニケーションが存在します。
機械と機械が結びついているのではなく、人と人とを結びつけています。
我が家の場合、直接的にも間接的にもデジタル機器がより家族の絆を深めているようです。


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