大人なようで子ども

地下鉄の中で、3人の男子高校生が会話をしているのが聞こえてきました。以下、高校生A君、B君、C君の会話。

A「オレ、こないだipad扱ったっちゃけど、すごかったー。ネットとかさー・・・」とipadの素晴らしさを説明しようとしたところ、喰い気味にBが「そんなのパソコンでやれ」。で話し終了(笑)

Cが「オレ、こないだ携帯代が3万になって親からネット止められとっちゃん」

A,B「なんで3万もなるとよ?」

C「無料着うたのサイトがあったけん、でもオレの携帯で見れんで(フィルタリングでブロックされたということでしょう)パソコンから取ってメールで携帯に送ったけんかなぁ。親からめちゃめちゃ怒られた」

あらあら・・・。私は心の中でその親御さんへ「3万で済んで不幸中の幸い」とつぶやきました。そして大人っぽい顔をした高校生と言えども、意外と何も知らないんだなぁ・・・と、かわいらしくさえ思いました。

C君は使うのは通話とメール中心ということで、パケ放題に入ってなかったのでしょう。メールであっても、着うたのようにデータ量が大きいものを受信するとパケット料が膨らみます。

今の子どもは大人が負けるくらいネットの事に詳しいから、 親がおいそれと口出しすると負けてしまうと思ってらっしゃる方も多いと思いますが、社会の構造は私達親の方が知っているはずです。

「無料」を掲げているサイトは何で収益を上げているのだろう。大人はまずそこを考えますよね。しかし、子どもは往々にして「無料=ラッキー!」で終わる事が多いようです。

「なんでこのサイトは無料だと思う?」そんな疑問を子どもと一緒に考えたり、調べたりしてもいいのではないでしょうか。

インターネットの全てを知り尽くしている人なんていません。「私は時代に取り残されている」とか「インターネットが何もわからない」と気おくれする必要はないと思います。1つでも「そうなんだ!」が増えていけばいいのです。

「そうなんだ!」を増やすには、まずはインターネットを使ってみるのが一番です。難しい用語が羅列されているサイトはひとまず飛ばして、わかりやすく解説しているサイトを探しましょう。そのうちに上手な検索方法ってないかな?と思うでしょう。それもネットで調べればいいのです。

なによりインターネットの事で「そうなんだ!」が増えれば、自分自身の生活が充実したり楽しくなる方法も増えていきます。

そして、じゃぁ子どもに使わせるにはどうすればいい?と考えをめぐらしていくことになると思います。

私達親は子どもより長く生きて、多くの経験をしています。だからこそわかることもたくさんあります。 一歩一歩でいいし、今からでも全然遅くありません。「そうなんだ!」を増やすチャレンジ、してみませんか?


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です