子どものケータイ・スマホを開いて見てますか?~子どものネット利用 親子バトルの現場を考える【3】

子どもにケータイやスマホを持たせた。さて、あなたは中を開いて見ることができますか?

小学生ならまだしも、中高生になると親であっても子どものケータイ、スマホを開くってな~んとなく憚られるもの。
恋バナだって盛んにやり取りしてるでしょうし、おつきあいしている異性から「あっは~ん、うっふ~ん」なメールが来てたら・・・なんて思うと見たくないですよねぇ。

我が家は小中学校の間はリビングに置いているパソコンのみ。高校生になってスマホを使わせるようになりました。

小学校の時、友達とメールをしたいと言い出したので「お母さんはいつも見るよ。それでもいい?見られてもいい内容しか書いたらいけないんだよ」と前置きをしてパソコンから使わせだしました。

まぁその頃は小さないざこざはあったものの、さほど大きな問題はなかったんです。でもスマホになってからは・・・。

もちろんスマホを契約する前も「これは私達親がお金を払ってあなたに貸しているもの。どんな使い方をしているか全部見るし、良くないと思うことは干渉する」と、その他もろもろ約束事をしました。

子どもは100%条件をのみました。だって念願のスマホを持てるんですもの、元気よく「はい!」と言うに決まってます。

さてさて我が子のスマホライフ。食事中までスマホ片手になんて事はしませんでしたが、使う時間や子ども部屋の持ち込みなどは徐々に乱れていきました。

使い方をチェックしなきゃと思っていても、前述の通りなんとなく憚られる気持ちもあり、それにこっちもいちいちチェックするほど暇じゃないんです(こんな啓発活動を行う身でありながらあってはならないことなんでしょうが。)

複合的な要因があったんですが、坂を転げ落ちるように成績が悪くなっていきました。そしてある日「スマホ出してごらん」と中を見ると、夜中まで友達とやり取りしている事が発覚。
私、激怒しました。小学生の頃からネットの使い方には人一倍気を使って教えてきたつもりだったのに。私の思い込みだったんですね。自分のふがいなさに腹が立ちました。

やはり子どもを信用して使わせるというのは難しいですね。大人だって楽しい事、好きな事はやめられない。今日はビール飲むのやめようと思っていても飲んでしまう。そうじゃないですか?手元にあれば使ってしまうんです。自制心をしっかり持っていなければ。

やはり何かしらの抑止力は必要です。生活が乱れないようにバランス良く使わせる為には、親も時には心を鬼にしなきゃいけなかった。私が甘かった。

私はある手段を用いました。青少年インターネット環境整備法 第1章 第6条(保護者の責務)です。
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1 保護者は、インターネットにおいて青少年有害情報が多く流通していることを認識し、自らの教育方針及び青少年の発達段階に応じ、その保護する青少年について、インターネットの利用の状況を適切に把握するとともに、青少年有害情報フィルタリングソフトウェアの利用その他の方法によりインターネットの利用を適切に管理し、及びその青少年のインターネットを適切に活用する能力の習得の促進に努めるものとする。
2  保護者は、携帯電話端末及びPHS端末からのインターネットの利用が不適切に行われた場合には、青少年の売春、犯罪の被害、いじめ等様々な問題が生じることに特に留意するものとする。
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子どもにこれを見せ「ほら、法律に書いてあるやろ?親は子どものネット利用の状況を把握しとかないかんとよ!」と、使っているSNS全てのアカウントとパスワードを書きださせ、勝手な変更や新規アカウントの作成は許さない事。リビングにあるPCからのみ使う事を許可。アプリも最小限必要な物だけを残し、ちゃっちゃか削除しまくりました。アプリのインストールの権限も私しか知らないパスワードを入れないとできないように設定したし、フィルタリングも小学生並みです。夜の利用も厳しく制限。リビングに持ってこなければ即解約。
不自由だろうが、その中での工夫を考えるべしと。

しばらく経って本人の口から驚く言葉を聞きました。「ないならないで困らんね」って。なんかこっちが拍子抜けですよ。

インターネット社会の中で便利に取り囲まれて生きている子ども達。子どもだから、危険だからと便利や娯楽があっても使ってはいけないなんて全否定する気はありません。でも、今は今しかないんです。学生時代の今、ケータイやゲームだけに時間を費やして、彼ら彼女らの将来に何が残るのか。急速に変化するネット社会の流れに押しつぶされないよう、時にブレーキをかけ回りを見渡させる。それが親の役目だったんですね。猛省。

もちろん子どもにもプライバシー、通信の秘密を主張する権利はあります。だから親もこそこそ見るのはやめましょう。「見せて」と親が言った時にすっと子どもがケータイを出せるような関係づくりが大切ですよね。まずはそこから。


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