宗像市青少年非行防止研修会で講師をさせて頂きました。

2011年6月18日宗像市青少年非行防止研修会で講師をさせて頂きました。

PTAの方が多いかと思いきや、地域で青少年育成活動にご尽力頂いているご年配の方の参加が多く、嬉しく思いながらも、「子どもが携帯を持つから悪いことが起きるんだ」と思ってる方が多いんだろうなぁとアウェーな空気を感じながらのスタートでした。

話しののっけから「今はインターネットに接続できる機器がパソコンや携帯だけでなく、スマホ、ゲーム機、テレビとどんどん増えている。携帯を使わせてないから安心な時代は終わった。これからは子ども自身がネットを使いこなす能力を必要とされるし、子どもも安心して使えるネット環境作りが必要「」という事から始めました。

すると予想外にご年配の方もウンウンとうなずいてくださるのです。

もちろん今現在ネットの中で起きている子ども達のトラブル、目をそむけたくなるような被害、そこに多くの時間を割いて説明するわけですが、ネットを使うことで成し得た子ども達の成功体験などもお話しします。

大人でも生きづらいこの世の中。政治は不安定。私は子どもに「夢を持って生きなさい!」と胸を張って言うことができません。
だからこそ、子どもが自分の可能性を見つける機会を1つでも奪いたくないと思うし、それがネットの中から生まれる事があるとすれば使わせてあげたいと思うのです。

しかし、成功体験を得る子もいれば、思わぬトラブルに遭遇し心や体を傷つけられる子もいる。この明暗の分かれ道はどこにあるのでしょうか。

今のネット社会は大人が使う事が前提として成り立っており、子どももクリック1つで全てにアクセスできる。であれば、有害サイトをブロックするフィルタリングを年齢成長に応じてかけ、徐々に使える範囲を広げてあげる段階的利用が必要です。

そして一番大切なのは家庭でネット利用に関して常日頃から風通しの良い会話ができるかどうかです。

単なる禁止では子どもは納得しません。親がネットに疎くても、どんな被害が起きていて、こんな心配をしているという気持ちをストレートに伝えて欲しいと思います。

ネットを使う事を目の仇にしていたら、子ども罪悪感を持ってこそこそ使おうとします。トラブルに遭遇しても親に相談しようとしません。

子どもの言い分も聞いてあげてください。子どもがどんなサイトを見たいのか聞いて一緒に見てみてください。

そうそう、子どものパソコンや携帯をこそこそ覗くスパイ活動はご法度です。子どもが知った時に親への信頼をなくします。

「これらの機械は親がお金を出して、あなた方に貸して使わせている。親は子どものネット利用をちゃんと知らなくちゃいけないと法律にも書かれている。だからいつでも見るし、見ていい使い方をしようね」と最初から宣言してください。

今回の研修会事後アンケートにも「ここまで大変なことが起きている?と驚きました」「子どもに正しい使い方をきちんと教えることが大切だと感じました」などのお声を頂きました。

主催者様、ご参加の皆様本当にありがとうございました。


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