保護者視点で考える子どものLINEトラブル4

子ども達もLINEを悪い事ばかりに使っているのではありません。LINEがあったから助かった例も。

LINEでSOS、女子高生救出 わいせつ容疑、少年逮捕

一方ではいじめ(暴力行為)の動画をLINEで複数の友達に送るという大きな事件も起きています。

LINEに限らずネットのサービスを良い事に使おうとする子と、悪いことに使おうとする子は何が違うのでしょうか。
きっと同じ人間の中でも両方が共存しているでしょう。それは大人も同じで。

ネットも所詮、その中でうごめいているのは人間です。
大多数の人間は社会のルールや秩序、法律を守ろうという道徳心や正義感を持って使っているはずです。そしてそうではない人もいる。

子ども達に「あなたはどちらになりたいのか」と問いたいです。
これからネット社会がより良い文化になっていく為には、今の若い世代がそういう規範意識を持つ、その力が必要なはずです。

そしてネット上の行動は良い事も悪い事も極めて短い時間に拡散され、自身が削除したところでその記録はどこに残っているかわからず、はからずも将来どこかの場面であなた方を苦しめる原因になる可能性があること強く強く伝えたいです。

顔が見えないから、名前を出さなくていいからと、ネットの中では気が緩んでふざけて弾けている子ども達が心配です。
今後子ども達の流行がLINEから別のサービスに移った時、また同じようなトラブルや事件が繰り返されるのは見たくない。
最終的には子ども自身がネットの危険を嗅ぎ分け、そこに遭遇したら留まる力。またトラブル時の解決能力も必要でしょう。

しかし子どもにそれらを求めても、社会の仕組みを知ることも、コミュニケーション能力を身につけることも瞬時にできることではありません。
やはり一人ひとりの子を、大人が、特に一番側にいる親が注意して見ていかなくてはいけないでしょう。

でも、幼児向け知育アプリがどんどん出てタブレットを使ってお勉強している未就学児の話しや、赤ちゃんがiPhoneを使う為のぬいぐるみが発売された等というニュースを聞くと、ネットの中の子どもを守ろうなんてもう無理なのかも・・・と暗い気持ちになってしまう私です。

子どもの安全なネット利用に力を尽くしている人、企業はたくさんいます。声には出さなくてもそう願う親もたくさんいるはずです。
何の正解も出ないままですが、同じ気持ちでいてくれる大人がたくさんいることを信じてこのシリーズを終わりたいと思います。

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